実写版「ワンピース」面白かったけど、不満点も??サンジ好きの本音

Netflix

この記事には、Netflixおよび原作「ワンピース」のネタバレが含まれますので、ご注意下さい。

前回の記事で、実写版「ワンピース」の全体を通しての感想をお話ししました。製作陣の愛溢れる作品ということは念頭に置きつつ、それでも不満点もお話ししたい!これはあくまで、私個人の意見ですので、そこだけご理解ください。

黄色の下線は、良かった部分、赤い下線は不満点となっています。

原作改変

海軍編

実質、コビーがルフィの対となり、第二の主人公となっています。ルフィの「俺の手配書がない」によって始まり、そしてコビーの「ルフィさん、あなたの手配書ですよ。」で終わるなんて、なんて素敵な演出なんだろう。この流れを踏まえたルフィとコビーの友情は最高でした。それから、失意のウソップの前に現れたコビーの「僕は信じます。」いや〜もう天使に見えましたから。そして、ヘルメッポの成長も胸熱ですよ!

しかし、不満点もあります。囲碁をするシーンは必要だったのか。また、ガープとゼフの会話など、新しい関係性を見せてくれるのは嬉しいのですが、なんとなく物語の進行が停滞しているように感じてしまいました。

また、ガープが出てきたことで、今後ルフィの兄貴であるエースが登場した時の、「俺のにいちゃんだ!」「にいちゃん!?」のインパクトが薄くなるのではないかと危惧しています。(心配するのが早すぎる)

エンドクレジットに、スモーカー大佐を持ってくるのは、スタッフさんわかってるなあああ!もうシーズン2が楽しみで仕方ないです。俺のズボンがアイス食っちまったのシーンは入れてほしいですね!(だから早いよ)

ドン・クリーク編

ドン・クリーク戦が大幅にカットされてしまったことは、

個人的に一番のショックでした。

ルフィの信念や覚悟、意志の強さを示したゼフの台詞、「腹にくくった一本の槍にゃ、敵わねえこともある」がないのは致命的かと!これがないことで、サンジがルフィについて行くことが”なんとなく“に見えてしまいました。

ナミやゾロに関しては、成り行きで行動を共にすることになりましたが、1話から8話までの間で徐々に絆が深まって行く過程があります。しかし、ウソップとサンジについては、熱い展開がない分、行き当たりばったりに感じてしまいました。

また、サンジの土下座自己犠牲精神的な描写がなかったのは、仕方がなかったかなと思います。海外の人々には理解のし難い文化なのかもしれませんね。サンジ特有の優しさや騎士道が好きな部分ではあるのですが、今作のサンジも十分優しく魅力的に描かれていたので良しとします!

また、ギンの活躍がないのも残念でした。ギンが命の恩人と尊敬するドンとの間で揺れ動く人情溢れる展開が見られなかったのは悔しい。

アーロン編

原作では、ナミの苦悩を知った上で、静かに見守っている村人達。しかし、今作では誰もナミの交わした取引を知りません。それは良いのですが、ノジコが唾を吐くのは悲しい。この描写は、キャラクターから愛らしさや可愛げを奪ってしまっています。怒りからだとしても、唾を吐くような人間なんだと視聴者に感じさせてしまうのはいかがなものだろう…

あと、アーロン一味にはっちゃんがいませんでしたね!今後のことを考えるとどうなのだろう。もちろん全カットの可能性が大きいのだけれど…

また、これは完全に私のわがままですが、アーロン戦でのルフィのセリフ。「俺は剣術を支えねんだこのヤロー!航海術も持ってねえし、料理も作れねえし、嘘もつけねえ!俺は助けてもらわないと生きていけねえ自信がある!」「けど、お前に勝てる!この台詞が好きだったので、なかったのは少し残念…

アクション

ゾロ、サンジ、ナミのアクションは基本的にCCIをあまり用いず、体を使った生身のアクションなのでダイナミックな動きがありました。しかし、ルフィのアクションは、どうしても避けるばかりで、間延びさせている感が否めませんでした。クロ戦もアーロン戦も避けるばかり。もっと、ボロボロになって立ち向かうルフィが見たかったなと言うのが本音です。おそらく、私が感じたのは、ルフィとラスボスの一騎打ちの戦闘のぬるさだと思います。連携で倒す描写はどれも好きでした。

でもアルビダ戦は、一番さくっとしていて、スカッとしました。

モーガン戦、ゾロの三刀流の使い方もなかなかに上手く考えられていましたね!

バギー戦のゾロ、ナミ、ルフィの連携で、体を箱に入れるという楽しくて、コミカルな展開はすごく好きでした。

まとめ

やはり、漫画やアニメ的な熱苦しさを表現するのは難しい。鼻水を流しながら叫んだり、泣いたり、そういう大袈裟な演出が好きだったのだと気付かされました。でも、それは漫画やアニメだからできること。ドラマでそれをやると、不自然になる可能性がありますからね。だからと言って、ドラマが面白くないわけではありません。実写版「ワンピース」は、海外ドラマとして素晴らしい。これは再現ではなく、表現と言っていた尾田先生の言葉が頭をよぎります。このドラマは、表現としての「ワンピース」に成功しています。

「ワンピース」は、20年以上昔の作品になるため、今では価値観が違う。台詞なども尾田先生と話し合い、アップデートをしていると制作のオーウェンズさんがおっしゃっていました。今の時代に合わせた”ONE PIECE”であるというのを頭の隅に置いておかなくてはいけませんね。

最後に

私はサンジ推しです。(と言っても、エニエス・ロビー編あたりまでしか追いかけていないのですが…)単純に、クリーク戦がないことで、サンジのカッコ良さが伝わらなかったのではないかと危惧していました。

しかーし!

そんな心配は杞憂でした。

海外のランキングにて、実写版「ワンピース」の”好きなキャラクターランキング“で、サンジが2位に入っているんです!!5話からの登場で、そこまで上り詰めるのは予想外でした。しかも、制作のオーウェンズさんは、サンジがお気に入りのキャラクターだとお話しされていましたので、シーズン2に期待です!サンジの活躍を!

もし、最後まで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。

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