この記事にネタバレは含まれません。
※本記事の配信情報は令和7年12月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サービスの公式サイトをご確認ください。
アメリカの良心、アメリカの宝とも称される名優トム・ハンクス。彼の映画は、優しさと温かさに溢れています。「フォレスト・ガンプ」や「プライベート・ライアン」「グリーン・マイル」などたくさんの名作に出演していますね。
ただし今回は、実話を基に制作された作品に絞って紹介していきたいと思います。事実は小説よりも奇なりという表現がありますが、実際に起きた出来事であるという時点で興味が湧いてくるはなぜでしょう。
ではさっそく見ていきましょう!
トム・ハンクスが実際の人物を演じた心を揺さぶる作品の数々。映画の面白さに加えて、「こんなことが本当にあったんだ!」という驚き、そしてまた、歴史の勉強になる作品ばかりです。
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
ソ連軍がアフガニスタンに進出し、現地の人々は困難な状況に直面していました。その状況を知った国会議員のチャーリー・ウィルソンは、アフガニスタンからのソ連軍撤退を目指し、CIAのエージェントと協力して慎重に計画を進めていく…
| 監督 | マイク・ニコルズ |
| 脚本 | アーロン・ソーキン |
| 製作総指揮 | セリア・D・コスタス ライアン・カヴァノー ジェフリー・スコール |
| プロデューサー | トム・ハンクス ゲイリー・ゴーツマン |
| キャスト | トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ フィリップ・シーモア・ホフマン |
| 配信 | Amazonプライム・ビデオ(レンタル) |
「戦場」ではなく「裏交渉」で人々を救った一人の男の物語。
この作品は、静かに物語が進行するスパイ映画のような雰囲気を持っています。重くなりすぎず、ユーモアと機知、そしてちょっとしたコメディ要素がバランスよく盛り込まれています。
この作品は、善意や介入がどのような結果をもたらすかということを描いています。「一つ失敗をした」このチャーリーの言葉の背景に現実の政治と外交の難しさを感じます。
さらに注目したいのは、「チャーリーズ・エンジェルズ」と呼ばれるチャーリー直属の女性チーム。知性・美しさを兼ね備えた彼女たちの存在が、この作品をより魅力的に、テンポよく見せてくれています。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★☆☆ | ドラマの面白さはあるけれど、感動というより笑いとドラマ寄り。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 当時のアメリカ議会とアフガニスタン紛争をリアルに描写。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 政治家の影響力や意外な行動が世界を変える責任の重みと笑いの絶妙なバランス。 |
| キャラクター | ★★★☆☆ | コメディとシリアスの絶妙なバランス。トム・ハンクスには珍しい役で、女たらし感はあまり似合わないかも…? |
| 総評 | ★★★★☆ | 軽やかさと重さが同時に味わえて、政治や歴史の面白さも楽しめる一本。 |
幸せへのまわり道
仕事に対しても人間関係に対してもどこか冷めた目を持つ雑誌記者・ロイドは、ロジャース氏の特集記事を担当することになる。当初は気乗りしないまま取材を始めたロイドだったが、ロジャース氏の揺るがぬ優しさと誠実さに触れるうちに、少しずつ自分自身の内面と向き合っていくことになる…
| 監督 | マリエル・ヘラー |
| 原作 | トム・ジュノー |
| 脚本 | ミカ・フィッツァーマン=ブルー ノア・ハープスター |
| キャスト | トム・ハンクス マシュー・リス クリス・クーパー |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ(レンタル),Hulu(レンタル) |
やさしさで、人の心をほどいた男の物語。
アメリカで愛されたテレビ司会者フレッド・ロジャースと、彼に取材することになった一人の記者との心の交流を描いた感動のドラマとなっています。
過去に傷を抱えた男がロジャースのやさしさに触れ、少しずつ心を開いていく。やさしさが人を変える力を持つことを教えてくれる解放と許しの物語です。
ミュージカル要素も少しだけですが含まれていて、番組内でパペットを用いて歌うシーンはほっこりさせてくれます。また、トム・ハンクスの演技は、まるで温かい毛布のように、観る者をそっと包み込んでくれる優しさに溢れています。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★☆☆ | 父親との確執や家族関係を見つめ直す過程が描かれ、人生や人との関わり方を考えさせられる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 1970年代のテレビ局や自宅が舞台。温かく穏やかで、安心感のある雰囲気。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | 人生を前向きに生きる大切さや赦しを通して、心の成長を優しく伝える物語。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | 優しさそのもののような人物像を説教臭くなく、優しく寄り添う稀有な演技はさすが! |
| 総評 | ★★★☆☆ | 大きな事件やアクションはないが、穏やかで心温まる感動がある作品。 |
ウォルト・ディズニーの約束
ウォルト・ディズニーは『メリー・ポピンズ』の映画化を目指し、原作者P.L.トラヴァースの承諾を得ようとする。しかし、彼女はなかなか首を縦に振らなかった。それは、彼女の辛い過去の思い出が影を落としていたからだった…
| 監督 | ジョン・リー・ハンコック |
| 脚本 | ケリー・マーセル スー・スミス |
| キャスト | エマ・トンプソン トム・ハンクス |
| 配信 | Disney+,Amazonプライム・ビデオ(レンタル),Hulu(レンタル) |
“物語”が心に灯をともす瞬間。
この作品は、単なる映画制作の裏話ではなく、“物語”が持つ力と、それを生み出す人の心の奥にある痛みや記憶にそっと寄り添う作品です。
過去と向き合う心の旅は、『メリー・ポピンズ』を知らなくても、一つのドラマとして見ごたえがあります。家族との思い出や記憶、それが人生を形づくり、時に人を前に進ませる力になることを語りかけてくれる。そんな作品でした。
複雑な彼女の心に根気強く向き合うウォルト・ディズニーを演じるトム・ハンクスと深い悲しみと、消化しきれない過去を持つトラヴァースを演じたエマ・トンプソン。この二人のやり取りも、軽快で面白おかしく、やさしさと情熱がにじむ演技を見せてくれています!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 物語の感動もあるが、ディズニー好きであれば、ウォルトが生きていた時代の息吹を感じられる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 1960年代のロサンゼルスとイギリスの風景が再現され、映画制作の現場感がリアル。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 夢を形にするための努力、物語の中に生きる思い出や記憶など、人との関わりの重要性を描いている。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | 完璧ではないウォルト・ディズニーや、不愛想なパメラ・L・トラヴァースの人間らしさが魅力。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 映画制作の舞台裏を知れるだけでなく、心温まる感動と前向きなメッセージが味わえる作品。 |
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
『ニューヨーク・タイムズ』は政府が長年非公開にしてきた重要な文書を報じる。しかし、その報道は政府から差し止めを受けてしまう。そんな中、『ワシントン・ポスト』の代表キャサリン・グラハムと編集長ベン・ブラッドリーは、残された資料を公に伝える決断をする…
| 監督 | スティーブン・スピルバーグ |
| 脚本 | リズ・ハンナ ジョシュ・シンガー |
| プロデューサー | エイミー・パスカル スティーブン・スピルバーグ クリスティ・マコスコ・クリーガー |
| キャスト | メリル・ストリープ トム・ハンクス |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ(レンタル) |
「真実を伝えること」に命をかけた人々の物語。
これは、「信念」と「勇気」の物語。この決断は、新聞社の崩壊を招く危険な選択でもありました。それでも、突き進む正義感とジャーナリズムの本質とは何かを強く問いかける作品です。
驚くことに、スティーヴン・スピルバーグはこの作品をわずか9カ月で完成させたそうです。しかも、同時進行で『レディ・プレイヤー1』も撮っていたなんて…まさに驚異的。それも主演のメリル・ストリープとトム・ハンクスという2人の俳優に全幅の信頼を置いていたからこそですね。
そして、男性社会の中で孤独に戦い続ける彼女の姿は、今の時代に必要な“強い女性”の姿ではないでしょうか。筋力や権力ではなく、家族や社会を守ろうとする母性のような強さとやさしさが垣間見えます。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★☆☆ | 感動というよりは社会的使命感や勇気を感じるタイプ。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★☆☆ | 忙しさと緊張感に満ちたオフィスの空気がリアルで、歴史映画としての説得力も高い。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 真実を伝えることの重要性や、個人の勇気が社会に与える影響を描く。 |
| キャラクター | ★★★☆☆ | 理想と現実の狭間で葛藤する編集者誠実に演じているが、キャラクターとしてのインパクトは弱い。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 感動度は控えめだが、社会派ドラマとして見応え十分の作品。 |
アポロ13
NASAのアポロ13号は月面着陸を目指して打ち上げられる。しかし、宇宙空間で酸素タンクが爆発し、ミッションは一転「月に行くこと」から「無事に地球へ帰ること」へと変わってしまう…
| 監督 | ロン・ハワード |
| 脚本 | ウィリアム・ブロイルズ・Jr アル・ライナート |
| 製作総指揮 | トッド・ハロウェル |
| プロデューサー | ブライアン・グレイザー |
| キャスト | トム・ハンクス ケヴィン・ベーコン ビル・パクストン エド・ハリス |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ |
失敗から始まる、成功の物語。
あらゆる決断が生死を分け、時間はどんどん迫ってくる。限られた酸素と電力の中で、宇宙飛行士たちが極限の状況に立ち向かう実際の宇宙事故に基づくサスペンス。
この作品は、極限状況における人間の勇気、冷静さ、リーダーシップやチームワークの重要性を描いています。派手さはなくともリアルな描写が緊張感を生み、人間の知恵の底力に希望を見出させてくれます。
乗組員と地上スタッフが力を合わせ、幾度もの危機を乗り越えながら、「奇跡の生還」を目指す。似たような題材なら『オデッセイ』という作品があります。もし、その作品が好きなら、『アポロ13』もきっと心に響くと思いますよ!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 宇宙船での危機と地上チームの奮闘を通して、絆や勇気の大切さを感じる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★☆☆ | 宇宙船の閉鎖空間とNASA管制室の緊迫した雰囲気がリアル。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 困難な状況でも諦めずに協力することの大切さと人間の可能性を秘めた作品。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | 落ち着いた対応でみんなの信頼を集め、チームの中心として輝く存在感。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 緊張感あるサスペンスでありながら、仲間や家族の絆、希望を描いた心温まる作品。 |
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
高校生のフランク・アバグネイルJr.は、両親の離婚をきっかけに家を飛び出し、偽造小切手で資金を得ながら、パイロット、医者、弁護士など、次々と別人になりすまして過ごしていたが…
| 監督 | スティーブン・スピルバーグ |
| 脚本 | ジェフ・ネイサンソン |
| キャスト | レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ,Hulu |
スリルとユーモアが交差する追跡劇。
この作品は、実在の天才詐欺師と、それを追う男の追跡劇であり、同時に「孤独」と「承認欲求」に満ちた切実な思いを描いた作品です。
最初は単なる追跡劇。でも次第に、どこかに「理解」のようなものが芽生えていきます。友情でもなく、親子のようでもない。だけどこの二人にしか築けない、そして確かに必要で大切な関係…その不思議で心地よい距離感が、この物語の魅力のひとつです。
軽やかなテンポと、トムとジェリーを思わせるユーモラスな駆け引き。笑って観ているのに、なぜか最後には胸の奥に静かに残る暖かさ。そんな余韻を楽しめる一作です。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 成長の過程が丁寧に描かれるが、感動よりはスピード感や知的な楽しさが中心。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★☆☆ | 1960年代のアメリカを舞台に、軽快でスタイリッシュな雰囲気。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 自由奔放な主人公の行動を通して、孤独感や人間関係の大切さがほのかに描かれる。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | トム・ハンクスとディカプリオの掛け合いがコミカルで魅力的。 |
| 総評 | ★★★★☆ | トムジェリのようなコミカルさとスリル、知的な面白さを味わいたいときにおすすめ。 |
フィラデルフィア
フィラデルフィアで活躍する弁護士アンドリュー・ベケットは、自身の秘密を職場に知られたことで、不当な理由で解雇されてしまいます。それが差別に当たると感じたアンドリューは、法的に立ち向かう決意をするが、彼の代理を引き受ける弁護士はなかなか現れず…
| 監督 | ジョナサン・デミ |
| 脚本 | ロン・ナイスワーナー |
| 製作総指揮 | ケネス・ウット |
| プロデューサー | エドワード・サクソン ジョナサン・デミ ゲイリー・ゴーツマン |
| キャスト | トム・ハンクス デンゼル・ワシントン |
| 配信 | U-NEXT,Hulu,Amazonプライム・ビデオ(レンタル) |
恐れではなく、理解と尊厳を望んだ闘い。
この作品は、「差別」や「偏見」そして「無知」といった、今なお私たちの社会に影を落とす課題に向き合った、一人の男性の物語です。
法廷劇なので激しい演出はありませんが、静かで丁寧な語り口が、テーマの重さをよりリアルに伝えてくれます。感情をあおらず、それでも深く心に届く。そんな“静かな感動”が味わえる作品です。
『フィラデルフィア』は、決して気軽に観られる映画ではありません。辛く、悲しく切ない物語。それでもなお、多くの人に観てほしい「観る価値のある、大切な一本」です。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★★ | 病気や差別、偏見に立ち向かう姿が胸に刺さる感動作。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★☆☆ | 1990年代初頭のアメリカ・フィラデルフィアを舞台に、社会問題をリアルに描写。 |
| メッセージ性 | ★★★★★ | 社会的テーマを扱いながら、人間としての正しさを問う重厚なメッセージがある。 |
| キャラクター | ★★★★★ | 弱さと誇りを併せ持つ人物を、トム・ハンクスが痛々しいほど真摯に演じ切っている。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 感動度・メッセージ性ともに高く、考えさせられるヒューマンドラマ。 |
ブリッジ・オブ・スパイ
冷戦時代、ごく普通の保険弁護士ドノヴァンは、ソ連のスパイとされる男の弁護を依頼される。誰もが敵と見なす男を法の下で守るという決断に、世間からの非難が殺到するが、それでもドノヴァンは「誰にでも弁護を受ける権利がある」と信じ、引き受けることに…
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 脚本 | ジョエル・コーエン イーサン・コーエン マット・チャーマン |
| 製作総指揮 | ジョナサン・キング ダニエル・ルピ ジェフ・スコール アダム・ソムナー |
| プロデューサー | スティーヴン・スピルバーグ マーク・プラット クリスティ・マコスコ・クリーガー |
| キャスト | トム・ハンクス マーク・ライランス |
| 配信 | Amazonプライム・ビデオ(レンタル),Hulu(レンタル) |
敵と心を通わせた弁護士の密かな正義。
敵と味方、正義と忠誠、国家と個人、複雑なテーマを扱いながらも、あくまで控えめで重厚な大人のスパイ映画となっています。静かな緊張感が作品全体に漂い、そしてまた、ドノヴァン役のトム・ハンクスとルドルフ役のマーク・ライランスの存在感と繊細な演技が物語全体を支えています。
なかでも印象的だったのは、ドノヴァンとスパイのルドルフがお互いに尊敬の念を抱くようになっていく関係性。本来は敵同士であるはずの二人が、立場や国を越えて心を通わせていく姿に人間味と温かさを感じました。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。脚本はコーエン兄弟。主演はトム・ハンクス。この布陣で面白くないわけがない!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 感動というよりは、人ひとりの権利を守る正義感や勇気、誠実さに心打たれる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 時代背景や社会情勢の描写が丁寧で、サスペンス感も高い。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | 政治的圧力や危険な状況でも、信念を曲げず冷静に行動することの重要性。 |
| キャラクター | ★★★★★ | 理想を持ちながらも現実を理解して行動する人物像。トム・ハンクスとマーク・ライランスの絶妙な演技が魅力。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 緊迫感と歴史的背景が楽しめる、大人向けの作品。 |
キャプテン・フィリップス
アメリカの貨物船「マースク・アラバマ号」は、航行中に予期せぬ脅威に直面する。乗組員たちは冷静に対応を試みるが、事態は思わぬ方向へと進展し、最終的に船長フィリップスが人質となってしまう…。
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 脚本 | マット・チャーマン イーサン・コーエン ジョエル・コーエン |
| 製作総指揮 | ジョナサン・キング ダニエル・ルピ ジェフ・スコール アダム・ソムナー |
| プロデューサー | スティーヴン・スピルバーグ マーク・プラット クリスティ・マコスコ・クリーガー |
| キャスト | トム・ハンクス マーク・ライランス |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ(レンタル) |
極限状態で揺れる命と心の交渉劇。
極限状態に置かれた人間の恐怖と冷静さ、そして覚悟が生々しく描かれていて、最初から最後まで緊張感が途切れません。トム・ハンクスは、表情やしぐさだけで心情を伝える繊細な演技を見せてくれています。
また、海賊側の事情や背景が丁寧に描かれているのも印象的。貧困や行き場のない中で、海賊行為を選ばざるを得なかった若者たちは、単なる「悪役」では片付けられない“悲しい現実”を突き付けてきます。
ドキュメンタリーを観ているかのような臨場感。サスペンスとしても、ヒューマンドラマとしても、社会派映画としても非常に完成度の高い作品です。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 船員たちを守ろうと奮闘する船長の勇気と決断が胸を打つ。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | リアルな海賊襲撃の描写で、手に汗握る雰囲気が味わえる。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | どんな絶望的な状況でも、生きて帰ることがどれほど大切か真摯に伝わる。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | 人間が背負わされる責任と命ある奇跡を体現する印象的な演技と存在感。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 感動と緊張感のバランスが良く、手に汗握るサスペンスドラマ。 |
ターミナル
東ヨーロッパの国からアメリカにやってきたビクター・ナボルスキーは、到着直後に祖国で問題が起き、入国も帰国もできなくなってしまう。行き場を失った彼は、空港のターミナル内で生活を始め、仕事を得たり、人々と交流しながらたくましく生きていく。
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 脚本 | サーシャ・ガヴァシ ジェフ・ナサンソン |
| 製作総指揮 | パトリシア・ウィッチャー ジェイソン・ホッフス アンドリュー・ニコル |
| プロデューサー | スティーヴン・スピルバーグ ウォルター・F・パークス ローリー・マクドナルド |
| キャスト | トム・ハンクス キャサリン・ゼタ・ジョーンズ |
| 配信 | U-NEXT,Hulu,Amazonプライム・ビデオ |
言葉も国籍も越える優しく小さな奇跡。
身動きができない状況で、決して怒らず、腐らず、ユーモアと誠実さで人々との信頼関係を築いていく。その姿がとても微笑ましく、「言葉が通じなくても、心は通じる」そんなメッセージを感じられる優しい作品です。
登場するキャラクターや繋がりの全てが愛おしく、空港という一見無機質な場所が少しずつ人の温もりにあふれた空間に変化していく過程が温かくも、笑えて楽しいヒューマンドラマです。
外国人を演じるのは難しく、わざとらしくなりがちですが、さすがはトム・ハンクス!多少誇張された部分はあっても、不自然さは感じられず、彼の演技がビクターという人物にしっかりと命を吹き込んでいますよ。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 主人公の奮闘や成長、友情や小さな恋愛が心温まる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 空港という閉鎖空間を舞台に、少しユーモアを交えた異国文化や人々との交流が描かれる。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | 前向きに何事もチャレンジし、希望を失わない強さ。 |
| キャラクター | ★★★★★ | 純粋で誠実な人柄を失わない主人公。トム・ハンクスの温かくコミカルな演技が光る。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 笑いと感動、少しの切なさも味わえる心温まる映画。 |
ハドソン川の奇跡
ニューヨークを離陸した旅客機が鳥の群れと衝突し、両エンジンが停止した。機長サリーはわずか数分で判断を下し、ハドソン川へ奇跡の不時着を成功させ、155人全員を救う。英雄と称えられる一方で、彼の決断は厳しい調査にさらされることに…
| 監督 | クリント・イーストウッド |
| 脚本 | トッド・コマーネキ |
| 製作総指揮 | キップ・ネルソン ブルース・バーマン |
| プロデュ―サー | クリント・イーストウッド フランク・マーシャル アリン・スチュアート ティム・ムーア |
| キャスト | トム・ハンクス アーロン・エッカート |
| 配信 | U-NEXT,Hulu,Amazonプライム・ビデオ(レンタル) |
“判断”と“信頼”で命を守った奇跡の物語。
奇跡の裏にあった、静かなる勇気と責任の物語。誰かの命を預かるということがどういうことなのか、それをリアルに、かつ丁寧に描いています。
派手な演出はないのですが、クリント・イーストウッド監督の無駄のない語り口とトム・ハンクスの内に重みを湛えた演技が見事に調和し、まるで静かな嵐のような緊張感を生み出しています。
周囲からのプレッシャーや疑念に苛まれるサリーの姿に、観ているこちらも次第にフラストレーションが溜まっていきますが、その積み重ねがあるからこそ、ラストで訪れるカタルシスが心地よく、後味の良い作品に仕上がっています。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★★ | 極限状態での判断と、その後に待ち受ける重圧がリアルに描かれる。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 事故後の静かな時間の流れが印象的。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | 責任を背負うプロフェッショナルの孤独と誇り。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | 英雄として祭り上げられる一方で、疑念と責任に静かに苦しむ姿が印象的。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 非常に完成度が高く、大人にこそおすすめしたい一本。 |
グレイハウンド
連合軍の輸送船団を護衛する駆逐艦グレイハウンドの艦長クラウスは、アメリカからヨーロッパへ物資を届ける任務を請け負う。しかし、彼らを待ち受けていたのは、ドイツのUボートとの死闘だった…
| 監督 | アーロン・シュナイダー |
| 脚本 | トム・ハンクス |
| プロデューサー | ゲイリー・ゴーツマン |
| キャスト | トム・ハンクス |
| 配信 | Apple TV+,Amazonプライム・ビデオ(アドオン必要) |
責任に向き合う男の英雄譚。
始まりから終わりまで息をつかせない極限の海洋アクション。初めての実戦指揮、休む暇もなく襲い来る敵、限られた時間と状況の中で仲間を守ろうと奮闘する一人の男を描いています。
家族描写や感傷的な人間ドラマをあえてそぎ落とし、戦闘と指揮の緊張感に重きを置いているため、まるで戦略シミュレーションゲームを映画化したかのような作品になっています。そのストイックさが、逆にリアリティと緊迫感を引き立て、戦争映画としての独自の魅力を放っています。
ドイツ軍のUボート側の兵士たちの描写が一切ないため、敵は姿の見えない存在として描かれています。不気味な音楽や緊迫した演出も相まって、まるでどこからともなく現れる“モンスター”と戦っているような、得体の知れない恐怖感がありました…
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★★☆ | 涙を流すような感動ではなく、自身が戦場にいるような没入感に感動。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★★ | 海上戦の緊張感と閉塞感が非常にリアル。 |
| メッセージ性 | ★★★★☆ | 知られざる英雄。信念と責任を背負う孤独と重圧。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | トム・ハンクスの感情を抑えた演技と任務を最後まで遂行する背中が印象的。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 戦争映画として完成度は非常に高く、硬派な一作。 |
エルヴィス
| 監督 | バズ・ラーマン |
| 脚本 | バズ・ラーマン クレイグ・ピアース サム・ブロメル |
| 製作総指揮 | トビー・エメリッヒ コートニー・ヴァレンティ |
| プロデューサー | バズ・ラーマン キャサリン・マーティン ゲイル・バーマン パトリック・マコーミック |
| キャスト | オースティン・バトラ― トム・ハンクス |
| 配信 | U-NEXT,Amazonプライム・ビデオ,Hulu(レンタル) |
伝説の裏に隠された操り人形の哀しき真実。
今回紹介した作品の中では、変化球な一本かもしれません。というのも、主演はオースティン・バトラー演じるエルヴィスであり、トム・ハンクスが演じたパーカー大佐は、エルヴィスの成功と悲劇の両方に大きく関わった人物ではありますが、他の作品と比べると存在感は薄めの印象です。
今作のトム・ハンクスは、支配的で自己中心的なマネージャー。近年は「オットーという男」など、頑固で融通の利かない役柄を演じることが増えてきましたね。
この作品は、一人の青年が運命に翻弄され、栄光という名の闇に飲み込まれていってしまう悲劇の物語でもありました。富や名声を得る代わりに自由が奪われる。どこかやるせなさが残る一方で、ライブシーンなどのパフォーマンスは素晴らしく、艶やかな演出にうっとりしてしまいます。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 感動度 | ★★★☆☆ | 成功と孤独、栄光と破滅が交錯する人生の儚さ。 |
| 世界観・雰囲気 | ★★★★☆ | 音楽・衣装・編集すべてが豪華でエネルギッシュ。 |
| メッセージ性 | ★★★☆☆ | 才能を消費する業界の残酷さと、自由を求め続けた一人の人間の葛藤。 |
| キャラクター | ★★★★☆ | エルヴィスを「伝説」ではなく、「時代に翻弄された人間」として描いた点が印象的。また、トム・ハンクス演じるトム・パーカー大佐の強烈な存在感。賛否は分かれるが、物語を動かす重要人物。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 音楽映画としても伝記映画としても見応え十分。 |
まとめ
サスペンス、コメディ、ヒューマンドラマ、戦争映画など、さまざまなジャンルの作品に出演しているトム・ハンクスですが、彼の演技はどれひとつとして同じに見えません。演じるたびにまったく別の人物としてそこに存在していて、「演技をしている」ということを忘れさせるような没入感があります。
長年にわたって、信頼感のある俳優として多くの名作に出演してきました。ジャンルは違ってもどれも心に残る名作ばかりです。彼の演技には温かみや誠実さがあり、作品全体のクオリティを底上げしてくれる存在だと思います。彼が出ているだけで「これは観てみよう!」と思わせる安心感がありますよね。
今回は、トム・ハンクスが主演の実話を基に制作された作品や実際の出来事からインスパイアされた作品を集めてみました!名作ばかりですので、ぜひ観てみてくださいね。





