この記事にネタバレは含まれません。
今回は、NETFLIXオリジナルの“探偵もの”のミステリー作品をご紹介します。
気軽に観られて、ちょっとワクワクするラインナップです。
エノーラ・ホームズの事件簿
19世紀のイギリス。探偵シャーロック・ホームズの妹・エノーラ・ホームズは、母のユードリアと二人で自由に育てられてきた。そんなある日、エノーラの母が突然失踪してしまう。エノーラは、母は自らの意思で姿を消したと確信し、独自に調査を始める…
| 原作 | ナンシー・スプリンガー |
| 監督 | ハリー・ブラッドビア |
| 脚本 | ジャック・ソーン |
| キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン ヘレナ・ボナム・カーター ヘンリー・カヴィル サム・クラフリン |
型破りな青春探偵物語!
- 第3の壁を破って観客に語りかける、型破りな少女探偵エノーラ・ホームズの常識にとらわれない知性と行動力、そしてキュートさと聡明さを併せ持つヒロイン像が新鮮!
- シャーロック・ホームズ役には、筋肉も魅力なヘンリー・カヴィル。推理より腕っぷしで解決しそうな(⁉)スタイリッシュな探偵ぶりですが、今回の活躍はお預け。
- ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に描かれる世界観やファッションもおしゃれで、恋と冒険のエッセンスもバランス良しです。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★☆☆ | トリックよりも機転と観察力で進む軽快でわかりやすい謎解き。 |
| スピード感 | ★★★☆☆ | テンポは悪くないが、寄り道も多く感じられる。 |
| アクション | ★★★★☆ | 若き探偵の体当たりの活躍は見応えあり。 |
| 総評 | ★★★☆☆ | 謎解きのテンポはほどほどだが、エノーラの機転や行動力が光る。華やかなヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、冒険心とユーモアも楽しめる“若き名探偵の成長物語”としておすすめ。 |
エノーラ・ホームズの事件簿2
名探偵シャーロック・ホームズの妹・エノーラ・ホームズは、ついに自分の探偵事務所を開業するが、依頼は一向に来ず、誰も“少女探偵”を信用してくれない。失意の中で閉業を決意しかけたそのとき、姉の失踪を訴えるひとりの少女が現れる…
| 原作 | ナンシー・スプリンガー |
| 監督 | ハリー・ブラッドビア |
| 脚本 | ジャック・ソーン |
| キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン ヘレナ・ボナム・カーター ヘンリー・カヴィル サム・クラフリン |
少女探偵の成長物語。
- 好奇心のおもむくままに走っていた少女が、今作では誰かのために真実を追う「信頼される探偵」へと成長。
- 「少女の失踪事件」と「国家の汚職事件」
一見別々に見えるふたつの事件が次第に絡み合い、やがてホームズ兄妹が手を取り合って真相に迫っていく展開は、とてもスリリングでワクワクします。 - キャラクターたちの立ち位置や成長が丁寧に描かれていて、前作以上に世界観に引き込まれました。物語にも厚みと広がりが出ていて、続編として完璧な仕上がり!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★★☆ | 社会的テーマと複数の事件を絡めた構成で、1作目よりミステリー要素が強化。 |
| スピード感 | ★★★★☆ | 複数の事件が同時進行する中でテンポよく進行。クライマックスへの盛り上がりも◎。 |
| アクション | ★★★★☆ | 前作同様、エノーラの体当たりのアクションが満載。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 前作より推理要素が増し、エノーラとシャーロックの共闘が描かれる。軽快なアクションや機知に富んだ謎解き、若い世代から大人まで気軽に楽しめるエンタメミステリー。 |

良作だけど、クラシックなホームズファンには少し違和感のある方向性かもしれないですが…
ナイブズアウト―グラス・オニオン―
舞台は、ギリシャの豪華なプライベート・アイランド。テクノロジー界の大富豪マイルズ・ブロンが、親しい友人たちを招き、「週末の謎解きゲーム」を開催する。そこに、名探偵ブノワ・ブランの姿もあった…
| 監督・脚本 | ライアン・ジョンソン |
| キャスト | ダニエル・クレイグ エドワード・ノートン ジャネール・モネイ |
極上のスタイリッシュ・ミステリー!
- ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブランのユーモアと気品が絶妙に混ざった個性が癖になる。論理的なのに飄々としていて、彼のお茶目さとのバランスが絶妙!
- 何重にも仕掛けられたトリックや一捻りある展開は、最後までハラハラドキドキさせてくれます!
- セレブ社会への風刺と登場人物たちの人間模様が見事に絡み合い、知的で痛快なミステリーとして見ごたえあり!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★★★ | 巧妙なサプライズ構成で、多層構造の脚本と巧妙な伏線回収が見事。観客の先入観を裏切る構成で、“推理の快感”が最も強い。 |
| スピード感 | ★★★★☆ | 序盤は登場人物の紹介にやや時間を割くが、中盤以降の展開はテンポよく、一気に引き込まれる。 |
| アクション | ★★☆☆☆ | 派手なアクションはほとんどなく、心理的駆け引きと推理がメイン。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 緻密なトリックと豪華キャストの掛け合いが魅力。現代版クラシック・ミステリーとして完成度が高く、謎解き重視の観客にも十分満足できる本格派娯楽作。 |

最後には、スカッとできる気持ちいい結末も◎
ほの蒼き瞳
舞台は1830年、雪に閉ざされたウェストポイント士官学校。ある夜、士官候補生が不可解な死を遂げる。真相解明のため招かれた元刑事ランダルは、ひとりの青年エドガー・アラン・ポーと出会い、共に捜査を始めていく…
| 原作 | ルイス・ベイヤード |
| 監督・脚本 | スコット・クーパー |
| キャスト | クリスチャン・ベール ハリー・メリング |
霧に潜む孤独な魂の探偵譚。
- アメリカの士官学校を舞台にしながらも、どこか英国ゴシックを思わせるクラシカルな美学が印象的。
- 名探偵の相棒として登場する若きエドガー・アラン・ポーの存在が物語にちょっとしたロマンと深みを与えています。
- ラストは静かに胸を締めつけるような切なさで、しっとり余韻に浸れる極上のミステリーサスペンスです。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★★☆ | 静かな心理戦が中心で、終盤に明かされる真実の衝撃が秀逸。論理よりも情感を軸にしたミステリー。 |
| スピード感 | ★★★☆☆ | 静かで重厚な語り口が特徴。 |
| アクション | ★★☆☆☆ | 派手なアクションはほとんどなく、心理的駆け引きと推理がメイン。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 人間ドラマと心理描写が中心の繊細なミステリー。謎解きは控えめながら、登場人物の感情や関係性の変化が丁寧に描かれており、静かに物語に浸りたい人におすすめ。 |
木曜殺人クラブ
舞台は、イギリスの高級老人ホーム「クーパーズ・チェイス」。ここでは毎週木曜日、好奇心旺盛なシニアたちが集まり、未解決事件の推理を楽しむサークル「木曜殺人クラブ」が開かれている。そんなある日、施設の経営者が何者かに殴打され、命を落としてしまう。クラブのメンバーたちは、自ら事件の真相解明に乗り出すが…
| 原作 | リチャード・オスマン |
| 監督 | クリス・コロンバス |
| 脚本 | ケイティ・ブランド スザンヌ・ヒースコート |
| キャスト | ヘレン・ミレン ピアース・ブロスナン ベン・キングスレー セリア・イムリ― デビッド・テナント |
シニア探偵団の愉快な事件簿!
- 大掛かりなトリックはないものの、ユーモアと知恵が交錯する、ほっこり温かいミステリー・コメディ。
- 絵本のように可愛い美術やセット、おしゃれな作風で、画面を眺めているだけでもワクワクする魅力がたっぷり。
- 仲間と力を合わせて事件を解く姿がワクワクします。こんな楽しい老人ホームなら、私も入りたくなるほど!
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★☆☆ | 地道な聞き込みとチームワークで進む人間味ある推理。観ていて温かく楽しめるタイプ。 |
| スピード感 | ★★★☆☆ | 穏やかなテンポで進むが、登場人物たちの会話やユーモアが楽しい。 |
| アクション | ★★☆☆☆ | 派手なアクションはほとんどなく、聞き込みと推理がメイン。 |
| 総評 | ★★★☆☆ | ユーモアと温かみのあるキャラクター描写が魅力。軽めの謎解きに、日常にちょっとしたスリルを加えた“コージー・ミステリー”として安心して観られる。 |
マーダーミステリー
結婚15年目の警官ニックと美容師のオードリー夫妻は、旅先で出会った英国紳士の招待で豪華ヨットパーティーに参加する。しかし、そこで事件に巻き込まれてしまう。思わぬ容疑者にされた2人は、自分たちの潔白を証明するために奔走する…
| 監督 | カイル・ニューアチェック |
| 脚本 | ジェームズ・ヴァンダービルト |
| キャスト | アダム・サンドラー ジェニファー・アニストン |
愛すべき夫婦のドタバタ推理劇。
- 推理ものとしての緊張感はないですが、ユーモア満点の夫婦漫才のようなやり取りや、非日常に巻き込まれるドタバタ劇が繰り広げられます。
- 豪華なヨットやヨーロッパのリゾート地など、観ているだけでちょっとした旅気分が味わえるのも魅力。
- 脇役たちも個性豊かで、ルーク・エヴァンスや、日本からは忽那汐里さんが参加しているのも嬉しいポイントです。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★☆☆ | 推理よりも、夫婦が非日常に巻き込まれて繰り広げるドタバタ劇。 |
| スピード感 | ★★★★☆ | 面白さは置いておいても、テンポの良さが魅力の軽快な展開。 |
| アクション | ★★★☆☆ | カーチェイスや銃撃戦など派手めのアクションあり。 |
| 総評 | ★★★☆☆ | 軽快な掛け合いとハチャメチャな展開が中心で、謎解きよりもコメディ寄り。派手な舞台や小さなアクションもあり、気軽に観て楽しめる“お手軽娯楽ミステリー”としておすすめ。 |
マーダー・ミステリー2
スピッツ夫妻は、探偵事務所を開業するも経営は厳しく、日々奮闘していました。そんな中、友人であるマハラジャから、彼のプライベートアイランドで行われる結婚式に招待される。しかし、式の最中にマハラジャが誘拐されてしまう…
| 監督 | ジェレミー・ガレリック |
| 脚本 | ジェームズ・ヴァンダービルト |
| キャスト | アダム・サンドラー ジェ二ファー・アニストン |
アクション満載のラグジュアリー・ミステリー!
- アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンの抜群のコンビネーションが光る一作。
- 「謎解き+バケーション」の華やかな世界観に、パワーアップしたアクションも加わり、娯楽映画としての完成度がさらに増しています。
- セリフの掛け合いや失敗シーンのタイミングが絶妙で、ギャグもきちんと笑わせてくれる。観ていてストレスのないバランスの良さが魅力です。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★★☆☆ | 本格的な推理や複雑なトリックは控えめ。夫婦が非日常に巻き込まれるドタバタ劇がメイン。 |
| スピード感 | ★★★★☆ | テンポの良い掛け合い、ギャグのタイミングが絶妙で観ていてストレスがない。 |
| アクション | ★★★★☆ | カーチェイスや銃撃戦など派手めのアクションもあり、前作よりパワーアップ。 |
| 総評 | ★★★★☆ | 謎解きよりも軽快な夫婦漫才とコメディ要素が中心だが、アクションや華やかな舞台、テンポの良さも含めた“気軽に楽しめる娯楽ミステリー”としておすすめ。 |
Wの殺人~マグダは名探偵~
マグダは、ポーランドの小さな町に住む専業主婦で、アガサ・クリスティの熱心な読者。ある日、町で発生した殺人事件の第一発見者となり、警察の捜査に協力することになるのだが…
| 監督・脚本 | ピヨトル・ムラルク |
| キャスト | アンナ・スモウオヴィク |
生活の中に“ひとさじの謎”を。
- 本格ミステリーというより、主人公の日常に推理を絡めた軽めの作品。テレビドラマスペシャルのような気軽さがあります。
- ヨーロッパの美しい街並みを背景に、マグダのカラフルでおしゃれなファッションも映える、視覚的にも楽しめる作品です。
- 軽い謎解きと人間ドラマ、そしてユーモアが絶妙に混ざった一作。
深追いせず、気軽に楽しむのが正解。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 謎解き度 | ★★☆☆☆ | 本格推理より、“主婦の日常に寄り添う”ちょっとしたミステリー。 |
| スピード感 | ★★★☆☆ | スローテンポながら、会話や町の風景を楽しめるため、退屈せず観られる。 |
| アクション | ★☆☆☆☆ | 人間関係が中心。 |
| 総評 | ★★★☆☆ | ヨーロッパの街並みやカラフルなファッションなど、視覚的にも楽しめる“軽~く観られるゆるいミステリー”としておすすめ。 |
最後に
今回紹介したNetflixのミステリー映画たちは、謎を解く快感を刺激するものや、ゆるく謎解きを楽しめる作品です。
スリルあり、ユーモアあり、そして最後まで読めない展開。
ぜひ、ソファーで、Netflixの“謎解きタイム”を楽しんでみてください!


