ダムゼル/運命を拓きし者
ドラゴンの生贄にされた花嫁…彼女は、どのようにしてドラゴンの巣穴から脱出するのか。「ストレンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウン主演のサバイバルダークファンタジー!
監督 | フアン・カルロス・フレスナディージョ |
脚本 | ダン・マゾ― |
製作総指揮 | ミリー・ボビー・ブラウン、ロバート・ブラウン、ダン・マゾ―、ザック・ロス |
プロデューサー | ジョー・ロス、クリス・カスタルディ、ジェフ・キルシェンバウム |
撮影 | ラリー・フォン |
音楽 | デビッド・フレミング |
編集 | ジョン・ギルバート |
キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン、レイ・ウィンストン、ロビン・ライト、アンジェラ・バセット、ニック・ロビンソン、ショーレ・アグダシュル―、ブルック・カーター、ターシャ・リム、マノン・スティーグリッツ、ミロ・トゥーミー、ニコール・ジョゼフ、ウリ・アッカーマン…他 |
北に位置するイノフェ公国の領主の娘として生まれたエロディは、継母と妹のフロリアと貧しくも幸せな日々を送っていた。そんなある日、アウリア王国の王子であるヘンリーとの縁談が舞い込む。豊かな王国の王子との結婚は、貧しいイノフェ公国としてはとても喜ばしいことだった。しかし、この結婚は、国の繁栄を引き換えにエロディをドラゴンの生贄として捧げる古代から伝わる王族の儀式だった…
不屈の精神
主人公のエロディは、魔法使いでもなければ騎士でもない。何の力も持たない彼女の唯一の武器は、忍耐力と度胸。ドラゴンに襲われボロボロになり、何度叩きのめされても立ち上がり、解決策を見出す。この諦めない精神に勇気づけられ、自然と彼女の行動を観察し、次はどうやってこの苦難を乗り越えていくのかと応援してしまう!
豪華なビジュアル
ファンタジーと言えば、やはり壮大な景色と幻想的な装飾。さすがNETFLIX!お金が掛かっている。広大な土地を美しく表現する美麗なCGIに繊細で緻密な美術は目のご褒美です。洞窟に閉じ込められてからは、ワンシチュエーションのサバイバル劇になりますが、エロディがプリンセス特有の装飾品を利用するなど、また違った楽しみ方ができます。
復讐劇
物語は、騙されたプリンセスの復讐劇とシンプルです。理不尽な理由で崖から突き落とされ、死の恐怖と戦う一人の少女。序盤からミリー・ボビー・ブラウンの一人芝居と言っても過言ではありません。彼女のファンは、観て損することは絶対にありません。彼女の演技に見入ってしまいますし、最後にはスカッ!とさせてくれる気持ちの良い作品です。
スランバーランド
スランバーランド、それは夢の世界。亡き父の姿を探して夢の世界に逃げ出した少女と謎の案内人。願いが一つ叶うという宝石を手に入れるために奔走するファンタジー・アドベンチャー!
原作 | ウィンザー・マッケイ |
監督 | フランシス・ローレンス |
脚本 | デビッド・ギヨン、マイケル・ハンデルマン |
製作総指揮 | レイ・アンジェリク、デビッド・ギヨン、マイケル・ハンデルマン |
プロデューサー | ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング、デビッド・レディ、フランシス・ローレンス |
撮影 | ジョー・ウィレムズ |
美術 | ドミニク・ワトキンス |
衣装 | トリッシュ・サマービル |
音楽 | パイナー・トプラク |
視覚効果 | エイドリアン・デ・ウェット |
キャスト | マーロウ・バークレー、ジェイソン・モモア、メリッサ・メトロ、カイル・チャンドラー、クリス・オダウド、メルセデス・ブランチ、エイバ・チャン、ジェイコブ・ソー、インディア・デ・ボーフォート、キャメロン・ニコル、ハンバリー・ゴンザレス、アンドリュー・M・グレイ、ウェルシュ・オピア…他 |
11歳の少女ニモは、小さな灯台で大好きな父と暮らしていた。ある日、その父が嵐で遭難し、帰らぬ人となってしまう。ニモは都会で暮らす叔父に引き取られたが、生活に馴染めず、戸惑うことばかり。そんなある日の夜、眠りについたニモは、夢の中でフリップという謎の男に出会う。フリップは、この世界「スランバーランド」には、何でも願いが叶う宝石があると言う。ニモは、その宝を探し出し、もう一度父に会うことを誓う…
幻想的な世界
人の数ほどの夢があり、次から次へと色んな夢を渡り歩く楽しさがあります。海を渡り、空を飛んだり、ぬいぐるみが動き出したりと夢の世界は何でもあり。カラフルで幻想的、ユニークで美しい世界が広がっています。
ジェイソン・モモア
夢の住人フリップは、お調子者で豪快、大きな口をグワッと開けて笑うような気持ちの良い人物。見た目も奇抜でどこか可愛いそんな彼をジェイソン・モモアが楽しそうに演じています。部族の族長や海の王、サイコパスなど様々な役を演じている彼ですが、今回の彼はとってもチャーミング!
心暖まる物語
本作は、1905年から10年間ほど連載されていた漫画「夢の国のリトル・ニモ」を映画化したもの。楽しい夢の国の冒険譚の最後には“ほろり”とさせてくれる家族の絆の物語が描かれています。
スクール・フォー・グッド・アンド・イービル
おとぎ話の登場人物を育成する学校に編入した二人の幼馴染。片方は正義に、そして片方は悪の道へ。そんな少女たちの葛藤と友情を描く学園ファンタジー!
原作 | ソマン・チャイナニ |
監督 | ポール・フェイグ |
脚本 | デヴィッド・マギー、ポール・フェイグ、ソマン・チャイナニ、マライア・スコッチ・マルモ |
製作総指揮 | スティーブン・ジョーンズ、ザック・ロス、クリス・カスタルディ、ソマン・チャイナニ、パトリシア・リゲン |
プロデューサー | ジョー・ロス、ジェフ・キルシェンバウム、ローラ・フィッシャー、ポール・フェイグ、ジェーンスターツ |
撮影 | ジョン・シュワルツマン |
美術 | アンディ・ニコルソン |
衣装 | レネ―・アーリック・カルファス |
音楽 | セオドア・シャピロ、エリカ・ワイス |
視覚効果 | エリック・ノードビー |
編集 | ブレント・ホワイト |
キャスト | ソフィ―・アン・カルーソ、ソフィア・ワイリー、ローレンス・フィッシュバーン、シャーリーズ・セロン、ミシェル・ヨー、ジェイミー・フラッターズ、キット・ヤング、ケイト・ブランシェット(声)、パティ・ルポーン、ピーター・セラフィノウィッツ、ロブ・ディレイニー、マーク・ヒープ、レイチェル・ブルーム、ケリー・ワシントン…他 |
ガヴァルトンという小さな田舎町に暮らすアガサは、魔女の娘と忌み嫌われ、いじめられていた。そしてもう一人、この村にはソフィという少女がいた。彼女は、本が好きで、特におとぎ話の中のプリンセスに憧れを抱いていた。そんな二人は親友同士で、ひょんなことから魔法学校へ入学することになる。しかし、ソフィは望まぬ悪役の学部へと進み、アガサの方が善や正義を育成する学部へと進むことに…
美麗な世界観
美しく不思議なおとぎ話の世界観「ウィキッド」を想起させます。魔法や映像はもちろんのこと、主人公達や同級生達の衣装の可愛さやメイクなど、ファッションがおしゃれで可愛い。THEプリンセスのようなドレスからゴシック調の衣装まで盛りだくさん!
魔法×学校
魔法を学ぶ学園生活とピュアな恋愛は、まさに「ハリー・ポッター」と「ディズニー」の融合。まさしくTHEファンタジーな作品なので、この世界観が好きであれば、観て損はありません。
友情の物語
おとぎ話と言えば、王子様とお姫様のロマンスですよね。もちろん本作も王子様との恋も描かれていますが、この作品の魅力は主人公であるアガサとソフィの友情。そして、善と悪に分けられない人間の複雑さ。子供向けでもありますが、しっかりとしたテーマ性を軸に描かれるストーリーも見どころの一つです。
ナイトブック
魔女に幽閉された少年…彼は生き残るために怖い話を魔女に話し聞かせなくてはならない。ハロウィンにもピッタリなホラーファンタジー!
原作 | J・A・ホワイト |
監督 | デヴィッド・ヤロフスキー |
脚本 | ミッキー・ドートリー、トビアス・イアコニス |
製作総指揮 | ロブ・タパート、ジャネット・ボルトゥルノ |
プロデューサー | サム・ライミ、ロメル・アダム、メイソン・ノビック、ミシェル・クヌッセン |
撮影 | ロバート・マクラクラン |
美術 | アナスタシア・マサロ |
衣装 | オータム・スティード |
音楽 | マイケル・エイブルズ |
編集 | ピーター・グボザス |
視覚効果 | マット・グローバー |
キャスト | クリステン・リッター、ウィンズロウ・フェグリー、リディア・ジュウェット、ジェレミー・レイ・テイラー、コリー・ハイム、コリー・フェルドマン、ジェイミー・ガーツ、ダイアン・ウィースト、ジル・フラピエ、エドワード・ハーマン、ジェイソン・パトリック…他 |
怖い話が大好きな少年アレックス。彼は自分でも怖い話を作ることが好きだったが、ある出来事がきっかけで書くことをやめていた。そんなある日、悪い魔女に捕まり、その魔女に怖い話を話聞かせなくてはいけなくなる。魔女のアパートには、もう一人見知らぬ女の子が捕らわれていた。アレックスは、怖い物語を作りながら、その少女ヤズミンと脱出の計画を練っていくのだが…
子供向けホラー
さすがは魔女の家。様々な部屋があり、図書館や奇妙な植物が植えられた温室、その他にも謎解きが必要な部屋など、楽しませてくれる要素が多くあるため、飽きさせません。多少、気味の悪いデザインのモンスターなどの怖い要素はありますので、ホラーに耐性のある子供向けホラーといった感じです。
クリステン・リッター
魔女のナターシャには恐ろしさの他にもキュートさ、妖艶さなど色々な顔を持ち合わせています。魔女を演じているクリステン・リッターの魅力によるもので、ゴシックでファンキーなファッションが彼女にとても似合いますし、時に見せる不安げな表情などもストーリーの伏線になっているので注目です!
変わり者たち
監督は、ブライトバーン/恐怖の拡散者のデビッド・ヤロベスキー。製作にはサム・ライミが名を連ねており、ホラーとして最強の布陣です。しっかりとひねりの効いたストーリーが用意されており、ラストには、なるほど!と納得させてくれますし、自分の好きなことを好きでいること、そしてありのままの自分を受け入れてくれる友がいることの尊さを感じさせてくれます。
モーグリ:ジャングルの伝説
狼に育てられた少年に待ち受ける様々な試練。天敵の襲来、そして同じ人間との交流や軋轢などをダークに描いたファンタジー・アドベンチャー!
原作 | ラドヤード・キップリング |
監督 | アンディ・サーキス |
脚本 | キャリー・クローブス |
製作総指揮 | ニッキー・ペニー |
プロデューサー | スティーブ・クローブス、ジョナサン・カヴェンディッシュ、デビッド・バロン |
撮影 | マイケル・セレシン |
美術 | ゲイリー・フリーマン |
衣装 | アレクサンドラ・バーン |
音楽 | ナイティン・ソーニー |
編集 | マーク・サンガ―、アレックス・マルクス、ジェレマイア・オドリスコル |
キャスト | ローハン・チャンド、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、ベネディクト・カンバーバッチ、ナオミ・ハリス、アンディ・サーキス、ジャック・レイナー、マシュー・リス、フリーダ・ピント―、ピーター・ミュラン、エディ・マーサン、トム・ホランダー、ルイ・アシュボーン・サーキス…他 |
ジャングルの掟を破り、人間の村を襲った獰猛で恐ろしいトラのシア・カーン。そして、生き残った男の子モーグリは狼に育てられ、クマのバルーとクロヒョウのバギーラの指導の下ジャングルのルールや生き方を学んでいた。次第に群れの一員として認められていくモーグリだったが、シア・カーンがジャングルに戻ってきたことで、モーグリは命の危機に晒される。それを危惧したバギーラは、彼を人間の村へ戻そうとするのだが…
ダークで恐ろしい描写
ディズニーの「ジャングル・ブック」との違いはやはり、作品全体に漂う不穏な空気感。特にモーグリが同じ人種に出会えたという高揚感と、それを突き落とす人間の残酷さ。ショッキングなシーンもあり、少々子供にはトラウマになってしまう可能性も…しかし、その残酷さがこの作品のスパイスになっていて、他の作品とは違う血生臭さを演出しています。
リアルな質感
動物たちの表情はどこか人間的でリアル。吹き替えを担当した俳優たちがモーションキャプチャーをやっているため彼らの面影を感じる。また、動きに躍動感があり、獰猛な動物たちはどこまでも怖い。弱肉強食の世界で生き残るには、恐怖に打ち勝ち、立ち向かう必要があり、最終的にそれは自分との戦いである。
大人版「ジャングル・ブック」
監督はアンディ・サーキス、声の出演としてクリスチャン・ベールやケイト・ブランシェット、ベネディクト・カンバーバッチなど豪華な面々がキャラクターに息を吹いこんでいます。ディズニーの「ジャングル・ブック」と比べられることが多いですが、より大人向けのテーマ性も含んだ作品となっていますので、まったくの別物といった印象です。
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
ギレルモ・デル・トロがあの有名な「ピノキオ」を再構築。木製の人形ピノキオが人間になろうと奮闘する姿を描くファンタジー・アドベンチャー・ミュージカル!
原作 | カルロ・コロディ |
原案 | ギレルモ・デル・トロ、マシュー・ロビンス |
監督 | ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン |
脚本 | ギレルモ・デル・トロ、パトリック・マクヘイル |
製作総指揮 | ジェイソン・ラスト |
プロデューサー | ギレルモ・デル・トロ、リサ・ヘンソン、ゲイリー・アンガー、アレックス・バークレー、コーリー・キャンポドニコ |
撮影 | フランク・パッシンガム |
美術 | カート・エンダーレ、ガイ・デイビス、 |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ、スティーブン・ギジッキ |
作詞 | ロバート・カッツ、パトリック・マクヘイル |
編集 | ケン・シュレッツマン、ホリー・クライン |
視覚効果 | ジェフリー・スケイパー |
キャスト | グレゴリー・マン、ユアン・マクレガー、デビッド・ブラッドリー、バーン・ゴーマン、ロン・パールマン、ジョン・タトゥーロ、クリストフ・ヴァルツ、ティルダ・スウィントン、フィン・ウルフハード、ケイト・ブランシェット、ティム・ブレイク・ネルソン…他 【日本語吹き替え】 野地祐翔、山野史人、森川智之、深見梨加、山路和弘、宮里駿、横島亘、立花敏弘、宮本聡之、岡崎昌幸、石塚勇、壤晴彦、大木理紗、菊池康弘、虎島貴明、藤井雄太、ケンコー、チューバックアンジェラ、島田高虎…他 |
第一次世界大戦の真っただ中。イタリアの街で暮らすゼペットは、一人息子のカルロと仲良く暮らしていた。ある日、教会の十字架の修理していた二人に悲劇が訪れる。投下された爆弾が教会に命中し、ゼペットは一人息子を失ってしまう。失意の中、ゼペットは墓のそばに植えた松の木から息子に似た人形を作りました。すると、ゼペットの嘆きを聞いた木の妖精が現れ、ピノキオに命を宿したのだった…
レトロで新しい
人形劇を映画化した本作は、キャラクターたちをミニチュアで作り、動きや表情までも一コマずつ動かし撮影しています。すべてが手作業で、その木や人形の質感の暖かみが懐かしさを表現し、さらにはキャラクターたちが生きているという命を感じられる素晴らしい映像体験でした。
人生の物語
物語の舞台は第一次世界大戦中。ピノキオは、様々な人々の思惑で旅をすることになるのですが、それがどことなくプチ「フォレスト・ガンプ」ピノキオが冒険をする中で人々に影響を与え、友を作り、父の愛に触れる。生きるぬくもりと死の悲しみ、人生の美しさを描いた傑作です。
予想外の配役
ユアン・マクレガー、ケイト・ブランシェットやフィン・ウルフハード、ティルダ・スウィントンにクリストフ・ヴァルツ、デイビッド・ブラッドリーなど豪華な俳優たちが声を吹き込んでいます。サルのスパッツァトゥーラがまさかのケイト・ブランシェットということに驚きと笑いが込み上げました(笑)
まとめ
今回は、NETFLIXオリジナルのファンタジー作品を集めてみました。
「モーグリ:ジャングルの伝説」と「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」は少々メッセージ性が含まれていたり、残酷な描写があったりと大人向けの部分もありますが、今回紹介した作品はどれも子供と一緒に観ることができるものばかりです。
主人公たちは冒険や試練の中で強くなり、学び、そして進んでいく。そんな旅路を観ていく中で、自分もそんな風になりたい、彼らのように強く生きていたいと勇気付けられます。まだ見ぬ世界を登場人物たちと歩いてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!